正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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痛くない・熱くない

     - 鍼灸治療

鍼灸院を開院させていただいてから二ヶ月が経ちました。来院される方や問い合わせの方とお話していて〝なるほど〟と感じさせられましたのは鍼灸治療は痛くて熱いだろうと思ってらっしゃる方が多いということです。
そこでQ&A形式で鍼灸治療について簡単にご案内させていただきたいと思います。

Q 鍼は痛くないの?
A 当院では鍼の太さが〇.一二~〇.二mmの日本製の鍼を使用しています。毛髪くらいの細さしかありませんので痛いということはほとんどありません。また、ディスポーザブル(使い捨て)ですので感染症の心配もございません。

Q 灸は熱くないの?
A お灸といいますと時代劇や昔話などで目にするような、背中にもぐさをのせて火をつけ、歯を食いしばって我慢するというのをイメージする方が多いようです。
灸治療にはいろいろな方法があります。当院では肌に直接、熱源が触れない隔物灸や温灸を使用していますので熱いのをがまんするとか、やけどで皮膚に痕が残るということはありません。

Q 鍼灸は何に効くの?
A 皆さんがよくご存知なのは肩こり、腰痛でしょうか。このごろではスポーツ選手が身体のケアのために鍼灸治療を取り入れているのを目にしたこともあるでしょう。案外、知られていないのは自律神経症状にも効果があるということです。いわゆる更年期の不定愁訴、ストレス性の便秘・下痢、不眠などにも有効です。また女性なら一度は興味を持ったことのある耳のつぼを利用したダイエットにも…。

次回からは鍼灸がどうして効くのか、具体的な症状と経穴(つぼ)との関連などについて書かせていただきたいと思います。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」242号(2006年2月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。