第5回 吉田つとむ先生 ヨガワークショップin東京2020春

「未知への探求」について

「未知への探求」には対象物がありません。通常私たちが何かを探し求めるときは思考で概念を持ったり、イメージを描いて「既知の対象物」を想定しますが、「無限の未知」への探求にはそのような「対象物の想定」はできません。探し求めても見つけることはできません。「それ」は私たちの内側にある想いや感情、障害物が消滅し、完全な静寂状態になったとき、自然に向こうからやってきます。「それ」は自然に起こり、探し求めるものではありません。私たちが行うヨーガや瞑想などの行は障害を取り除き、静寂状態になる準備段階にすぎず、「行為や行」として「私」が行っている限り「無限の未知」とは断絶します。「未知への探求」とはこのような「行為や行」も消滅し、「それ」が自然に起こり、そこに「ある」状態です。ワークショップでシェアリング、分かち合えることを願っています。

吉田つとむ