正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

ヨガライフスクールインサッポロ 機関紙「未来」ウェブ

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ココロとカラダにやさしくしましょう

     - 鍼灸治療

新年度の始まりです。希望と、ちょっぴり緊張につつまれた新入社員・新入生が街にあふれます。
わたしは、この時期になりますと三十数年前にタイムトリップして
新社会人となった自分にアドバイスしてあげたくなります。
嫌なところに就職したわけではありませんし、職場の方々もみなさん親切にしてくださり
楽しいなと思いながら新社会人としてスタートしたのですが4月から8月まで生理が止まってしまいました。

当時の私はストレスで生理が止まることがある、というくらいの知識はありましたが
病院へ行くとか、ストレスについて対策を考えるということはできませんでした。
そして今ほど、ストレスについて情報が少なく、
社会の風潮もストレスに負けるなんて「たるんでいる」からではないかという感じだったのも否めません。
また、女性特有の身体の症状についてなかなか親、友人にも相談しにくいものでした。
つらいことや、いじめがなくとも環境が変わるということは、このように体に変調をもたらすことがあります。

生理が3ヶ月以上止まりますと卵巣の機能が低下し女性ホルモンのバランスが崩れます。
ホルモンバランスが崩れますと女性ホルモン系の負のスパイラルが始まり不定愁訴が起きます。
生理が無くてラクでいいわなどとおっしゃる方もいますが良いことではありません。
生理の停止には卵巣の機能などに原因があることもありますから病院でチェックすることも大事です。
身体に原因がなくストレスが原因となりましたらストレスを緩和する方法を考えましょう。
規則正しい生活・バランスのとれた食事・楽しいこと、リラックスできることを生活の中に取り入れましょう。

ここちよいお灸やはりの治療は自律神経系に働きかけリラックスやストレスの緩和が期待できます。
新社会人だけではなく、転勤や仕事の内容が変わるなどでも体調が乱れることがあります。
ご自身ならびにご家族の様子にすこしだけ注意をむけてみてください。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」292号(2010年4月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。