正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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夜泣き・疳の虫に 小児鍼

     - 鍼灸治療

“小児鍼”という言葉をご存知でしょうか。
鍼灸治療は生後1ヶ月から行うことができます!と言うと、
「えっ?そんなに小さな赤ちゃんに鍼を刺すの?」と驚かれる方がいらっしゃいますが、安心して下さい。
子供のための鍼は、”刺さない鍼”です。いちょうの葉のような形をしたものや
ローラー状にコロコロと転がすタイプのものなど、いろいろなタイプがあります。
いずれもお子さんのデリケートな肌をやさしく撫でさするように刺激するものです。
中には気持ちよさのあまり「もっと、やって」とせがむお子さんもいるほどです。

子供のための鍼は、夜泣き、食欲不振、便秘、下痢、キーキー騒ぐ、
噛みつく、落ち着きがない・・・といった日常の中での気になる症状や、
小児喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの体質改善を必要とする疾患まで、
さまざまな症状に効果があります。
北海道ではまだ馴染みの薄い小児鍼ですが、関西地方では古くから親しまれており、
「月見はり」といって、子供が仲秋の名月の日に鍼治療を受けると元気に育つという風習があり、
十五夜に子供を連れた多くのお母さん方が鍼灸院を訪れたそうです。
最近ではお子さんとのスキンシップのために、ご家庭で手軽に行える方法が
徳島鍼灸師会から紹介されています。
スプーンの裏側を鍼の代わりに使ったり、歯ブラシを使ったり、
ドライヤーであたためたり・・・と身近かなもので簡単にできます。
興味をお持ちの方は当院におたずね下さい。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」296号(2010年8月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。