2021年をふりかえって
- 鍼灸治療
毎年、年末には治療院のカルテの整理をします。通常ですと1年半、来院のなかった方のカルテは別のホルダーへ移します。そしてさらに5年経過したものは焼却処理しております。ただ去年、今年のコロナ禍においてはこのルールどおりにはいかないこともあります。来院がなく1年半過ぎた方もコロナが少し落ち着いた時にお見えになることがあります。「鍼灸治療に行きたいなぁ」と思っていたけれど会社のコロナ対策の取り決めが厳しくて自宅と会社以外出かけないようにと指示されている方もいらっしゃいますし………。
そんな中でカルテの整理や見直しをしていて心に残るのは妊活鍼灸で来られている方が妊娠の陽性反応が出たあとのカルテです。胎嚢の確認、心拍の確認とドキドキしたり、心配するのはご本人には及びませんが私たちも同じ気持ちです。その後のつわり、腰痛など妊娠にともなうマイナートラブルの対応のお手伝いをさせていただいた方もいます。コロナ禍でしたが妊娠さんの来院もありました。妊娠中の方は逆子での来院が多いです。何回かの施術で逆子が直った方も、直らなかった方もいました。無事出産されたかなぁと思いを馳せます。中にはお子さんの写真付きでメールで出産のご報告くださる方もいて嬉しいことです。
そして2021年という1年を思いかえしますと、賛否の中でのオリンピック開催、ワクチン接種の予約に翻弄され、そして10月に入ってなぜかのコロナ感染者の減少。そして街も賑わいを取り戻してきました。でも気持ちのどこかに「また」という不安は拭えません。感染予防の基本の基本、マスク、手指消毒、換気を忘れずに過ごしたいものです。
それでも、緊急事態宣言の解除、コロナ感染者の減少により今年の年末年始は2年ぶりに帰省できたり、遠く離れたお孫さんに会えたりできそうですね。
皆様、一年間ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。
この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」432号(2021年12月6日発行)に掲載された記事です。
著者 ●鍼灸師 |
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