正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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羊について

     - 鍼灸治療

明けましておめでとうございます。

今年はひつじ年ですね。

以前、雅印を作りたくて篆刻の講習に行ったことがあります。自分の名前の中の「美」という漢字を使おうと思いまして漢字の意味を少し調べてみました。「美」という漢字は「羊」から派生し、羊が大きく育って立派な様子を表しているとのこと。大きくて立派でいかにもおいしそうなことなどが「美」のもともとの意味であると知り、う〜ん・・・「美」はやめてもうひとつの漢字「由」で作りました。

絶世の「美女」といわれた楊貴妃はじつはぽっちゃり系だったという説があります。

確かに、白居易が楊貴妃と玄宗皇帝のエピソードを歌った漢詩の中に『温泉水滑洗凝脂』という表現があります。楊貴妃が華清池という温泉で沐浴した際の描写ですが日本語に訳しますと「温泉のお湯は滑らかにむっちりとした肌にそそがれる」となります。当時は肌肉に脂がのるほど充実した食事を摂れた人は一部の人々だったといわれています。ふっくら、ぽっちゃり、むっちりが美の基準だったのかしら…と推測致します。

昨年の正倉院展で15年ぶりに出展され注目された「鳥毛立女屏風」に描かれている女性もふっくらされています。この屏風に描かれている女性たちは「天平美人」として有名ですよね。

現代でもぽっちゃり系の女性タレントが活躍し、ぽっちゃり系が人権を得た感があります。私も女性はすこしふっくらされているほうがよいかなぁと思うのですが「過ぎたるは及ばざるがごとし」。現代の美人さんはBMI19~25体脂肪率は20~29%くらいでありたいものだと思います。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」349号(2015年1月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。