正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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2025年が終わります

     - 鍼灸治療

年末になり、加入している生命保険の担当の方が事務確認のためおいでになりました。ケガや病気で通院入院することもなく2025年が過ぎ、今年も無事に過ごせたなぁとあらためて思いました。

そうか、今年も終わるのだなぁと少し振り返ってみました。
社会的できごとがいろいろありましたが印象深かったのは暑かった夏と熊の出没です。

30年くらい前は札幌で一般家庭にクーラーなんて・・・という時代でした。ところがそのエピソードをくつがえすくらい今年は暑い日が続きました。

そして熊の人家付近への出没。人的被害も農業被害もずいぶん出ました。政府も対策を講じているようです。

里山を散策する身としてはヒグマに注意を怠らないように心がけてきました。数年前、ヒグマにあらためて関心を持つ本と出会いました。2024年直木賞を受賞した北海道出身、北海道在住の河﨑秋子さんの「ともぐい」です。明治時代に北海道の山奥で1匹の犬と共に、ヒグマを獲ることで暮らしている「熊爪」という男の壮絶な物語です。

先日、その作者の河﨑秋子さんの講演会を聞く機会がありました。北海道開拓時代からの北海道の暮らし、歴史、野生動物との関わりがテーマでした。自然界に生きるものと人間との関係性についても考えさせられる講演でした。

講演が終わり、私は小樽のあんかけ焼きそばを食べJR小樽駅で帰りの列車を待っていました。すると少し前を歩いているのは河﨑先生ではありませんか。しかもおひとりで。失礼ながらもお声をかけさせていただき講演会に参加していた旨、先生の作品を愛読していることなどお伝えし短い時間でしたが稀有な、とてもうれしい時間をいただきました。このことも2025年の素敵な出来事のひとつです。

 

2025年も終わります。寒さもきびしくなります。

みなさま今年もお読みいただいてありがとうございました。

良いお年をお迎えください。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」480号(2025年12月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。