正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

ヨガライフスクールインサッポロ 機関紙「未来」ウェブ

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五月病・六月病・七月病

     - 鍼灸治療

四月。きびしい入学試験・入社試験を通り抜けて新入社員・大学生となった方たちは新しい環境の中で緊張の連続で過ごしています。
そして五月の連休明けの頃に疲労感や気の抜けた感じが出てくることがあります。このことを一般的に〝五月病〟と言われています。
最近は、それに加えて六月病・七月病というものもあるそうです。四月・五月に社員研修があるかたは六月に五月病と同様の症状がでることが多いそうです。
また、転勤・昇進などで責任のある地位についた方には七月に体調の不調がおきやすいので七月病。学校の成績順位が明確になる時期の七月に高校生や中学生におこることもあるそうです。

〝五月病〟といわれる症状の主な原因はストレスということになるのでしょう。「ストレスのない環境で生活した~い!」と考えがちですがまったくストレスのない環境というのはあり得ません。
同じ環境におかれていてもストレスの感じ方には個人差があります。ストレスを感じにくい気持ちの持ち方、上手に発散できる生活をこころがけることが毎日を快適に過ごすコツでしょうか。
幸いに「未来」をお読みになっている方はヨガを生活の中に取り入れている方がほとんどだと思います。ヨガをするとリラックスできてストレス解消になります。
それは①呼吸を大事にする②勝敗と無関係、成果を求められない運動である③アサナをすることにより血流がよくなり免疫力があがる④自分の体を客観的に観察できるようになる。
これらのことが興奮しがちな交感神経の働きを静めて副交感神経を働かせ、リラックスすることができるのだと思います。
またストレスに対抗する脳や神経のシステムが充分に働くためにはビタミン・ミネラルなどが必要です。

ヨガの先生達は必ず食生活の大切さをお話ししてくださっていますのでヨガをなさっている皆さんは五月病・六月病・七月病とは縁遠いことと思います。
身近の方に新入社員、転勤、昇進などの方がいらっしゃいましたら少し気をつけてあげて下さい。バランスの良いお食事と時々はのんびり好きなことしましょう。
そして「ヨガはスゴくいいよ!」とお話してあげて下さい。

P.S. 鍼灸治療もストレスは得意分野です


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」269号(2008年5月7日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。