菜
菜は、ナとも読みます。酒やご飯に添えるものの総称です。魚・鳥・草木・そのほか食べるものは、みんな菜であって、ナといいます。酒を飲むときの食べものは酒の菜(サケのナ)、つまり、サカナです。
昔は、おめぐりとか、あわせもの、といっていた時代もあったようですが、平日の菜(さい)を京都や大阪など京阪地方では「飯(ばん)ざい」、江戸周辺(関東地方)では「惣(そう)ざい」といっていました。
菜には、野菜という意味もあります。また、ご飯に添えて食べるものを菜といいます。おかずとか、そえもの、つまり、副食物のことです。
副食物のバランスが崩れますと、身体に不都合なことが起こることはいうまでもありませんが、栄養価や薬効のある野菜がブームになると、ジュースやお茶などに加工され、健康食品の素材としてもてはやされます。しかし、効能の強いものを多用しますと、成分によっては摂りすぎの問題も生じてきます。だいこんのように、成分や含有量が決して多くはないといわれているものの方が、安心してたくさん常用でき、効用もあるのです。
この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」256号(2007年4月5日発行)に掲載された記事です。
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