正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

ヨガライフスクールインサッポロ 機関紙「未来」ウェブ

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お灸と免疫力

     - 鍼灸治療

お灸が自然治癒力を高めることは経験的に古くから言われてきました。
自然治癒力とは人間・動物などが生れながらにして持っている
ケガや病気を治す力・機能を広くまとめてさす言葉です。
その中心になるのが免疫を担う白血球です。
白血球は大きくわけて好中球、好酸球、好塩基球、
リンパ球、単球に分類され、それぞれ役割が異なります。
さて、その白血球ですが、お灸により各種白血球が増加し2~3日間その状態を保ちます。
また各種白血球が血管内を流れる遊走速度が速くなるという研究が報告されています。
いま、新型コロナウィルスの感染予防対策として体の外側からの対策は手洗い・うがい・マスク・消毒の徹底です。
それと「三密」を避けることです。体の内側からの予防対策は

① バランスのとれた食事
② 充分な睡眠
③ 適度な運動
④ ストレスをためない

などが言われています。鍼灸師の立場から、これらにお灸を加えてみてはいかがでしょう?
免疫力UPに効果のあるツボはたくさんありますが
セルフケアで手がとどくところでは足三里と合谷がよろしいかと思います。
お灸をするとき注意していただきたいのはヤケドと火の始末です。
ツボの位置が正しいのかどうか自信がないという方もいらっしゃいます。
そのような方はどうぞお問い合わせください。
お灸がゆっくり、ゆっくり燃えてゆくの眺める、ゆったりとしたひとときはココロもほっこりしてくるのでは・・・


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」413号(2020年5月7日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。