東洋医学でアンチエイジング其の弐~お顔にも鍼を~
- 鍼灸治療
前号では東洋医学でいうところの「腎」の働きを向上させることによって、
元気に生き生きと年齢を重ねていく方法をお伝えいたしました。
今回はより「美容」としてのアンチエイジングに注目してみたいと思います。
NPO法人アンチエイジングネットワークが実施した意識調査によりますと、
男性が筋力や精神面の老化に関心が強いのに対し、
女性は圧倒的に顔・体型の老化が気になるとの結果が出ています。
とりわけ肌に関するしみ・しわ・たるみの悩みは
ある一定の年齢に達した女性なら誰もが感じる悩みであるといっても過言ではないでしょう。
そんな中、近頃注目されはじめているのが美容鍼です。
お顔や頭にあるつぼや、しわなどの気になる部位に鍼をするのですが、
髪の毛ほどの細い鍼(直径0.1㎜~0.14㎜)をほんの数ミリ皮膚の上にのせていくだけですので、
想像されるほど痛いものではありません。
美容鍼はお顔の皮膚組織の代謝の亢進や血流の改善を促します。
お顔にも表情をつくるための筋肉がありますので、その筋肉の緊張をゆるめることにより、
しわやくすみ、むくみなどを解消します。
また美容面だけでなく、お顔や頭に鍼をすることによって
頭痛・イライラ・不眠・目の疲れ・ドライアイ・花粉症などにも効果があらわれます。
実際に当院で美容鍼を受けられている方を拝見しますと、
施術後はお肌に透明感が出てつややかになられています。
ご本人の感覚として頭が軽くなり目が明るくスッキリとしたかんじがし、
ファンデーションののり具合が良いとのことです。
また「小顔になった」と友人に言われたという方もいらっしゃいます。
「顔に鍼はちょっと…」という方にはご自分の指でツボを押されるのも良いでしょう。
イラストを参考に、心地のよい強さで1ヶ所3秒ほど押してみてはいかがでしょうか?
この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」304号(2011年4月5日発行)に掲載された記事です。
著者 ●鍼灸師 |
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