ラベンダーのエピソード
- 鍼灸治療
初めてラベンダーという言葉を知ったのは筒井康隆の小説『時をかける少女』(1967年発行)の中でした。主人公の少女は理科実験室でラベンダーの香りを嗅いだことによりタイムトラベルをしてしまうわけですが、まだラベンダーを見たことがなかった私はどんな香りなのだろうと興味津々でした。その後、原田知世さんの主演で映画にもなりましたので、このエピソードをご記憶のかたも多いでしょう。
1976年、JR(当時は国鉄といってました・・・)のカレンダーに写真家 前田真三氏の『十勝岳とラベンダー』が使われ、富良野のラベンダー畑が全国的に有名になりました。
今では、ラベンダーといえば富良野、富良野といえばラベンダーといわれるくらい北海道の観光名所となりましたが日本での栽培発祥の地は意外にも富良野ではなく札幌市南区南沢です。1940年に栽培が開始され、1942年には日本初のラベンダーオイルが採取されました。ラベンダーは北海道の気候風土に適していますのでこの季節にはみなさんのお家のお庭のラベンダーも良い香りがしていることでしょう。
ラベンダーの香りを嗅いでタイムトラベルは残念ながらできませんがリラックスしたやさしい気持ちにはなれます。ラベンダーはアロマテラピー(芳香療法)のなかで代表的な精油です。非常に用途が広く安全に使用出来るため、初めて精油を使うという方には特にお薦めです。
ラベンダーの効能
ココロ・・・神経の緊張不安をやわらげる。安眠作用
カラダ・・・頭痛 殺菌作用
スキンケア・・・細胞の成長を刺激し、肌を若返らせる
この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」319号(2012年7月5日発行)に掲載された記事です。
著者 ●鍼灸師 |
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