正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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ローズマリーのこと

     - 鍼灸治療

昔話になり、恐縮ですが今から44~45年前、サイモン&ガーファンクルというアメリカのフォークデュオが歌う『スカボローフェアー』という曲がありました。サビの部分で繰り返される♪パセリ・セージ・ローズマリー&タイムという旋律の美しさに魅かれつつパセリはわかるけどセージとかローズマリーってなんだ??と思っていました。今ならインターネット検索すれば1分もあればたくさんの情報が得られますが、当時は英和辞典などめくるのが関の山。食用の香草らしいぞということはわかりましたが、カラーの映像を見る、実物を手に取る、食べるなどとはほど遠い時代でした。

前々回に書かせていただいたラベンダーもそうでしたが10代前半の想像力が豊かで多感なときにココロに残ったものは何十年と時間が経過してもなんとかたどり着くことができるものだなと想うこのごろです。

さて、ローズマリーを語る時に欠かせないのは14世紀のハンガリー王妃のエピソードでしょう。

若くして夫を亡くし、ハンガリー君主として国を治めていたエリザベートⅠ世は長い間リュウマチに悩まされ政務もままならない状態だったのです。それを心配したフィレンツェの修道尼がローズマリーを主としたチンキを献上したところ痛みは改善し、日ごとに若返り美しくなり隣国のポーランドの王子が70歳を超えた王妃にプロポーズしたというのです。今でも〝ハンガリアンウォーター〟、〝王妃の水〟などの商品名で販売されています。

今年の春の終わりに花屋さんで小さなポットのローズマリーの苗がSALEで売られていました。地植して今は高さが40~50cm、しっかり枝葉を広げています。本州などでは1m以上の高さに育ちワサワサとたくましいローズマリーを見かけましたが北海道では地植のまま冬を越すことはできないので秋には鉢に移し室内で育て、来年の春また楽しみたいものです。

ローズマリーの効能

ココロ・・・無気力・疲労した心を元気づける
カラダ・・・血行や体内水分の調整をうながし、筋肉疲労・むくみを緩和
スキンケア・・・肌を強化し、引き締め、老化した肌を若返らせる

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この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」321号(2012年9月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。