正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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寒露

     - 鍼灸治療

古代中国の皇帝たちは農作業の目安になるよう太陽の動きを基準として1年を二十四等分しそれぞれの期間に季節の変化を表す名前をつけました。それは二十四節気といわれ、今の日本の生活の中にもすっかり溶け込んでいます。よく知られているのは立春、立冬、春分、秋分、夏至、冬至などでしょうか。ちょうど未来の10月号ができあがる頃は二十四節気の寒露です。野の草花に宿る露が冷たい空気によって霜に変わるという意味です。

この時期は春から夏にかけて育てはぐくんできた農作物の収穫を迎えるとき。人々の行動やココロも同様で春から培ってきたことや準備してきたこと、努力してきたことが結果を出したり、注目されたり高揚感が得られたりする時期でもあります。この高揚感がちょっとクセモノでみのりの秋と重なり食欲がわいてしまいます。お腹がさほど空いていない時に何か食べたいなぁというときに役立つツボを3つご紹介します。

  • 飢点(きてん)
    耳の穴の前にある飛び出している軟骨上にあります。
  • 神門(しんもん)
    耳上部のY字になった軟骨の間にあります。
  • 地倉(ちそう)
    口角の少し外側にあります。
    それぞれイタ気持ちいい程度3~5秒、3~5回押してください。耳は綿棒などを使うといいかもしれません。

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この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」442号(2022年10月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。