正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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ストレスと春

     - 鍼灸治療

3月下旬から4月は卒業、入学、進学、入社、人事異動、それらに伴う引っ越しなど環境の変化の多い時です。

うれしいこと、希望に満ちたことがいっぱいなのですが環境の変化はストレスにつながることもあります。

1988年に大阪樟蔭女子大学人間科学部の研究グループが発表したストレス点数表を見ますと必ずしも苦しいこと、つらいことばかりがストレスの原因ではないようです。

昇進、昇格、結婚などうれしいことでもストレス指数は低くはありません。※表参照『日本人のストレス点数表』

ストレスと上手に付き合うためには

①頑張って自分一人で解決しようとせず、周囲の精神的な支えや手助けをもとめる
②変化に対応する順番を整理してみる
③自分に合ったストレス解消法を持つ

などが挙げられています。

これらに加えて東洋医学の考え方も参考にしていただきましょうか。

東洋医学では春は『肝』が働く季節です。

『肝』はいろいろな働きをもっていますがその中のひとつに、気の流れを通じて感情の調節をしたり、自律神経の調整にかかわる働きがあります。ストレスが強くなりますと『肝』の働きが弱り、気の流れが滞ってイライラしたり鬱々となったり、精神が不安定になったりします。そのような時、肝の経絡を整える太衝というツボを押してあげましょう。(※図参照)足の親指と第2指の間の骨をたどって行き止まりになるところです。気持ちのよい強さで3〜5秒ほど3回〜5回押して下さい。

『肝』を整え、楽しい春にいたしましょう!!


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」328号(2013年4月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。