正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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顎関節症がラクになるツボ

     - 鍼灸治療

顎関節症は、顎(あご)の関節や顎を動かす咀嚼筋に異常が起こり「顎が痛い」、「口が開きにくい」、「音がする」、「ものが噛みにくい」といった症状が現れる病気です。全人口の7〜8割の人が顎関節になんらかの症状を持つと言われています。顎関節の症状をかかえている人に男女差はないのですが、患者さんは女性が多く、男性の2~4倍で、それも若い女性と中年の女性に多いのが特徴です。女性は顎の筋力が弱い、筋肉の血液循環が悪いといったことが考えられます。

最近、顎関節症で当院に来られ、ずいぶん症状がラクになったかたが相次ぎました。どのかたも必要なところにはり・きゅうの施術し、自宅でできるケアをご案内して数日で改善されました。インターネットなどで顎関節症の歯科での治療法などを調べてみますとくいしばり防止にマウスピースの装着、咀嚼筋を温める、日常の中で歯を噛み締めていると気づいたらふわっと緩めるなどとあります。筋肉を温め血液循環をよくすることははり・きゅうの得意分野です。歯科衛生士さんがはり・きゅうもいいよとお勧めしてくださったという方もいて鍼灸にご理解をいただいてありがたいことです。

さて、顎関節症に効果のあるツボは図のとおりです。お顔ですのであまり強く押さず、お灸をする場合は燃焼温度43℃のお顔専門のお灸を使いましょう。気になるかたは一度ご相談ください。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」460号(2024年4月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。