正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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一年の終わりに・・・

     - 鍼灸治療

今年一年を振り返ってみますと政治・経済・社会に大きな出来事や変化がありました。
皆様の健康のお手伝いをさせていただいている身といたしましてはやはり、
新型インフルエンザにかかわる報道・厚労省の対応に関心が向きました。
発生当初の飛行機内の検査・消毒の物々しさには驚かされました。
マスコミの報道もワクチンも用意がなされていない、
治療薬も不足などの不安の要素のみをクローズアップしていました。
インフルエンザは〝感染症〟に分類される病症です。

公衆衛生学では
① 感染源対策
② 感染経路対策
③ 宿主の感受性対策
が感染症予防の三原則として大切であるとされています。

具体的に表現しますと、インフルエンザにかかった人は出歩かない。
インフルエンザは飛沫感染ですので適切な場面でのマスクの着用。
手指の衛生、うがいなどうつされない、うつさないために
できるだけ多くのフィルターをかけることとなりましょうか。
③の宿主の感受性対策とは主にワクチンの接種を指すのですがワクチンの絶対数は足りませんので
現時点では妊婦・6才までの小児・基礎疾患のあるひと・医療従事者・高齢者など優先順位があります。
接種が受けられなくとも、感染症成立条件は病原微生物の毒力・菌数に宿主の抵抗力が負けたときですので
本人の体の免疫力の低下を防ぎウイルスに対抗できる体を維持することが予防につながります。
来年はどんな一年になるのでしょう?皆様にとって良い一年となりますように!
つたないコラムを読んでくださった方々にこの場をお借りして心からお礼申しあげます。
また、来年もよろしくお願いいたします。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」288号(2009年12月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。