正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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寒暖差

     - 鍼灸治療

ライラック祭りも終わり、札幌は初夏を迎えようとしています。けれど寒暖差には気をつけたいものです。私が子供の頃、母や近所のおばさんたちは6月15日の北海道神宮のお祭りが終わるまではストーブは取り外せない、と言っていました。

札幌の6月の平均最低気温と平均最高気温を少し調べてみました。

  • 1960年
    平均最低気温10・9℃
    平均最高気温20・1℃
  • 1970年
    平均最低気温11・4℃
    平均最高気温22・3℃
  • 1980年
    平均最低気温13・6℃
    平均最高気温22・1℃

でした。

気温差が約10℃ほどあります。日中比、前日比で気温差が7℃以上あるとカラダの調整機能が追い付かなくなり体調をくずしてしまいます。自分の意志とは別としてカラダの細やかな調整をしているのは自律神経です。今回は自律神経を整えるツボをご紹介したいと思います。

ひとつはヨガに通っているみなさんには馴染みのある百会。百会は『百(多種・多様)のツボの道が会(出会う・交わる)う』つまり、百会を刺激するとあらゆる経路に広く働きかけることが出来ます。

ふたつめは三陰交。このツボは女性に必須のツボです。名前の通り三つの陰(いん)の経絡が交じっていますので効果が大きいです。

三つめは外関。交感神経の緊張を抑える働きがあります。どのツボもイタ気持ちのよい強さで3〜5秒、3〜5回押すとよいでしょう。セルフケアはもちろんですが時折り専門家にゆだねるのもよいものです。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」462号(2024年6月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。