正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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夏バテ解消 養生法その2

     - 鍼灸治療

8月号での体質チェックの結果はいかがでしたか?それぞれのタイプに適した養生法で夏バテを解消してくださいね。

気虚タイプ
このタイプは生まれつき全身のエネルギーが不足している体質のため最も夏バテしやすくお疲れ気味です。スタミナをつけようとガッツリ系料理を食べるとかえって胃腸に負担をかけてしまいます。消化の良いものを食べ冷たいものはなるべく避けて普段より長めに休むようにしましょう。

気滞タイプ
エネルギーは足りているけれど滞っているためエネルギーがスムーズに流れていません。コリや痛みを起こしやすくストレスが強いと痛みが増す傾向にあります。エネルギーがないわけではないので夜更かしをしがちですが睡眠不足にならないようにしましょう。気の流れをスムーズにするYOGAがおすすめです。

血虚タイプ
血液の量が不足していて全身に栄養を行き渡らせることができない状態です。血色が悪く髪や肌などが乾燥しやすく立ちくらみを起こしやすい。怪我や手術などで出血した後も血虚になりやすいです。
血虚タイプと瘀血タイプは血行を妨げる冷えに弱いので冷房に注意しましょう。特に足元を冷やさないのがポイントです。

瘀血タイプ
血液量は不足していませんが体内で血液の流れが悪くなっている状態です。血虚、気滞が原因で瘀血になることもあります。冷房による冷えに注意し血行が良くなるYOGAがおすすめです。

水毒タイプ
水分の代謝が悪く体に水分がたまっています。湿気と寒暖差に弱く夏はむくんだり、めまい、頭痛を起こしやすいです。温度差に弱いので長風呂やサウナは避け下半身の筋力をUPするYOGAがおすすめです。

過ごしやすくなってまいりましたがカラダには夏の疲れが残っています。
食べ過ぎず、睡眠を上手にとり秋・冬に備えましょう。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」393号(2018年9月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。