正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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春の養生

     - 鍼灸治療

冬の寒さが少しずつゆるみ、暖かいなと思える日が増えてきました。春の気配に気もちも少しずつ晴れやかになりますね。生活や仕事、学業などの身の回りの環境が変わる方も多い季節です。

東洋医学で、春は 「肝」が働く季節です。「肝」は臓器としての「肝臓」というだけではなく、体のエネルギーの供給源、気を巡らせる発電機的な位置づけになります。「肝」がうまく働くとやる気が湧き、気分は高揚します。しかし高まり過ぎれば怒りとなります。肝火上炎といって精神や体調を損なうまでの不調となることもあります。また、たまったエネルギーを発散できないと肝気鬱結といって体内でストレスとしてたまってしまいます。大切なのは、「適度に」 エネルギーを産生、循環させて、それを発散させてゆく「春の活動のリズム」を作ることです。

たとえば、意識的に深呼吸をしたり、少し深い呼吸を心がける。ヨガをされている皆さまはもう春の養生のひとつをクリアしているといえますね。

「肝」が担当するカラダの中の液体は「涙」です。最近、涙を流すことがありましたか?悲しい涙でも、くやしい涙でも、感動の涙でもかまいません。涙とともに「肝」にたまったストレス、怒りが流されていくそうです。つらいことや悲しいことを体験するのはちょっと困りますが感動的な本を読んだり映画を観たりして「涙活」するのはいかがでしょうか?

さて、せっかくですからツボも活用して「肝」の働きをととのえましょう。「肝」をととのえる代表的なツボは「太衝」です。入浴後のフットケアのときなど押してあげてください。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」483号(2026年3月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。