正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

ヨガライフスクールインサッポロ 機関紙「未来」ウェブ

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夏期講習よもやま話

     - 鍼灸治療

8月8日から8月12日まで、東京で鍼灸の経絡治療学会主催の夏期講習に参加して参りました。
8日は移動日でしたので、荷物をホテルに置いてから、
上野の国立西洋美術館へカミーユ・コロー展を見に行きました。
上野公園は耳をふさぎたくなるくらいの蝉時雨で、
そういえば札幌では今年、蝉の声を聞いていないなぁと汗だくで歩きました。
この日の気温は35℃だったそうです。

9日から講義が始まりました。九段の近くにある二松学舎大学を会場としてお借りしているので、
毎日、靖国神社の前を通っての通学です。
終戦記念日が近いからだったからでしょうか、機動隊の方々が検問をしていることもありました。
講義初日の夜は立食形式で懇親会を行うのですが、
今回はこの学会が発足してから50周年という記念の年でしたので、着席でフランス料理のフルコース(!)。
来賓の祝辞で東京都副知事、猪瀬直樹さんが挨拶され、
「本来知事が来るところですが・・」というお決まりの都知事の代理出席・挨拶かと思いきや、
この学会の会長が石原都知事の主治鍼灸師であること、
それも、亡くなられた先代からずうっと身体のメンテナンスに鍼灸治療をうけていること、
この度は北京オリンピック出席のため東京を離れていること、
国の医療費の削減に鍼灸治療という予防医療が大変役立つことなど滔々と語られました。
TVで見るより柔らかい印象でお話が非常に上手です。

翌日から実技が始まりますと、大変ハードなスケジュールと、
通学の時に浴びる猛暑と講習会場の冷房のため、
毎年最終日はカラダもアタマもボロボロになります。
毎年F&Eは持参飲用していますが、今年は入浴剤とお灸も持参し、
毎晩入浴剤をいれたお風呂で半身浴をし、
さらに、疲労回復と冷えの改善のため、足三里と三陰交と湧泉にお灸をしてから眠りました。
おかげさまで元気に札幌に戻って参りました。
学んだことが当院に来て下さる皆様のお役に立てるよう、これからも努力してゆきたいと思います。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」273号(2008年9月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。