正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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除雪のあとは・・・。

     - 鍼灸治療

今冬の札幌は雪が少な目のようです。地域によっては多いところもありますし、冬はまだまだこれからですのでどのような降雪状態となるのかわかりませんね。毎年のことではありますが除雪作業のあとは身体があちこち痛みます。腰痛を訴えられる方が多いですが、今回は案外見落とされがちな前腕や手の筋肉痛に対応するツボをご紹介しましょう。

除雪の際にスコップやママさんダンプを握って作業しますと後から掌や手首、前腕がつらいということがあります。そのようなときには掌にある労宮、少府、魚際、手の甲にある合谷、腰痛点、前腕にある手三里などのツボを刺激してあげると良いでしょう。(図参照)

  • 労宮・・・軽く指を握ってグーを作ったとき、中指の先端が当たるところ
  • 少府・・・軽く指を握ってグーを作ったとき 、薬指の先端が当たるところ
  • 魚際・・・掌側の親指の付け根のふくらみで掌と手の甲との境目
  • 合谷・・・親指と人差し指の間
  • 腰痛点・・・①人差し指と中指のあいだをたどっていくと骨の分かれ目になっているところ②薬指と小指のあいだを手首のほうにたどっていくと骨の分かれ目になっているところ
  • 手三里・・・ひじを曲げたときにできるしわから親指のほうへ指二本分下がったところ
  • 支溝・・・手首の真ん中からヒジの内側に向かって指四本分あがったところ

入浴後などのゆったりとした時間にハンドクリームなどで手のお手入れをするときにこれらのツボを押しますと手や前腕の筋肉疲労の緩和にもなりますし、腰痛点はその名の通り腰痛の緩和にやくだちます。合谷は便秘にも効果があります。

手の疲れがとれますと身体もラクになられることが多いですよ。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」254号(2007年2月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。