正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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脳卒中の原因にもなるダイエット 水分補給は十分に

西城秀樹が脳梗塞になりました。かつて、というより
私の世代のアイドルで年齢もそう離れてはいない48歳。
若さを保つべく努力していたヒデキでしたが、やはりそういう年齢なのだと実感しました。
ヒデキは復帰記者会見で、無理なダイエット、一食400キロカロリーの制限に、
水分をとらずにサウナに入っていたことを話していました。
鏡に映る自分の姿と若かりし頃と比較してしまいます。はり、つや、たるみ・・。
人前に常に自分の姿をさらし、若いころのイメージを大切にして仕事をしている人にとって、
ダイエットを考えることは理解できます。しかし、これは無謀としか言えないこと。

成人男性40代では1日2400キロカロリー程度のエネルギー摂取が必要です。
1食400キロカロリー、1日1200キロカロリーでは80歳以上の方のエネルギーにしかなりません。
さらに、人間の身体は運動を行ったり、摂取エネルギーを低下させると、
身体に蓄積された脂肪を分解して活動エネルギーに変えるという働きがあります。
脂肪を分解する過程で生じるのが疲労物質の乳酸やその他の老廃物のケトン体、尿酸などです。
これらは身体に有害なために身体に蓄積されると、頭痛や筋肉痛などの原因となります。
できるだけ早く体外へ排出することが必要です。そのために水分補給をしなければなりません。
体内の水分は、利尿、発汗、排便、呼吸によって常に多く失われています。
身体が乾きすぎないためにも、ダイエットをしているときは普段より多く飲む必要がでてくるのです。

朝晩の1杯の水が脳卒中の予防にもつながります。1日2リットルの水分補給が必要です。
日本では、年間約13万人の人が脳卒中で亡くなっています。
また介護の必要な方のうちの34%が脳卒中、
「寝たきり」といわれる人の4割が脳卒中後遺症によるものです。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」212号(2003年8月5日発行)に掲載された記事です。

著者
村田 和香
群馬パース大学保健科学部
北海道大学名誉教授
保健学博士

略歴
札幌市内の老人病院に作業療法士として勤務。その時に、病気や障害を抱えた高齢者の強さと逞しさを実感。以後、人生のまとめの時である老年期を研究対象とし、作業療法の臨床実践、教育・研究のテーマとしている。