手が冷たい人は心があたたかい?
「手が冷たい人は心があたたかい」聞いたことはありますよね。手が冷たいと握手をするのをためらってしまい、相手にもそれが伝わります。そんな時に、「手が冷たい人は心があたたかい」、これを使うと場が和み、握手しやすくなるという、握手をする文化圏の言葉からきたようです。他にも、屋外や水仕事で働くことが多い「手が冷たい」人をねぎらう言葉だとか、生理学的に緊張すると汗のため手が冷たくなるなど、いろいろな説があるようです。
相手の手の冷たさを知るというのは、手を握ったり触ったりという、人とのかかわりがあるからです。その手を大切に感じることができるならば、優しく対応できると思います。
そんな風に考えたい私の手は冷たいです。冬のこの時期は、手が赤黒くなるほど冷たい。さわると、「ひゃー」と言われます。患者さんに触る時などは、白衣のポケットに使い捨てカイロを入れ、温めた後でなくては触れない。毎年の冬対策です。
「冷えは万病のもと」と言われます。血行が悪くなることで起こる病気や代謝が悪くなることで起こり、さらには免疫低下で起こるもの。良いことはありません。そこで、体温を少し上げる方法を考えます。
身体を冷やさないで温める生活が大切です。例えば、シャワーで済ませず、必ず湯船につかること。毎日続けることが大切です。歩くことやスクワット、筋トレなど、ふくらはぎや太もも、腰の筋肉を使うことがおすすめです。大きな筋を使うことは血行改善につながります。
冷たい飲み物は避け、朝起きがけには白湯を飲むこと。寝る前にも効果的です。カフェインは体を冷やす効果がありますので、要注意です。ショウガや黒砂糖を紅茶やお湯に入れることもおすすめです。
カイロや湯たんぽ、腹巻、タイツなど、体を冷やさない工夫も大切です。お腹を温めることによって、臓器のはたらきもよくなります。血行が良くなるわけです。
本格的な冬が始まる前から準備しておくことが効果的です。
この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」456号(2023年12月5日発行)に掲載された記事です。
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