正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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花粉症の 季節の前に

     - 鍼灸治療

北海道は芽吹きの季節にはもう少し間がありますが、本州ではスギ花粉の飛散情報が出ています。
花粉症をお持ちの方にはお悩みの季節が近づいてきましたね・・・。

近年、花粉症が増えている原因として次のようなことがあげられています。

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  1. スギ花粉の増加
  2. 機密性の高い住居
  3. 高タンパクの食事
  4. 大気汚染
  5. ストレス社会

社会的規模の原因は個人で対処することはむずかしいとしても食生活の見直しやストレスと上手につきあうことはできますよね?

東洋医学の観点からもう少し付け加えたいことがあります。

花粉症の主な症状は鼻や目などの粘膜にあらわれます。東洋医学では気の一種である“衛気”というものが昼間に体表部を25周、夜間に体内部を25周し皮膚や粘膜などの体表を守る役割をしていると考えています。規則正しい生活をしていただくと衛気はよく働いてくれます。

また、目のかゆみや鼻水、鼻づまりは湿熱が原因といわれています。

湿熱は甘いものを食べ過ぎるとたまりますので花粉症の方は甘いものにちょっと注意してください。

花粉症は鍼灸治療も有効ですが時間をかけての体質改善が必要です。1回治療して楽になるというものではありません。“冬病夏治”という言葉がありますように半年前くらいからの準備が必要かと思います。また、永くヨガインストラクターをしておりますとF&E酵素断食を繰り返すことにより花粉症が出なくなったという方をたくさん見させていただいております。

今年の花粉の季節に間に合いますようにこの時期にF&E酵素断食と鍼灸治療で体質を改善してゆきましょう。

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この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」315号(2012年3月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。