正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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睡眠について その2

     - 鍼灸治療

前回は睡眠の役割についてお話させていただきました。

今回は眠れるための方法を書かせていただこうと思っておりましたら、期せずして6月13日に日本睡眠学会と厚生労働省研究班が共同で『睡眠薬の適正な使用と休薬のためのガイドライン』を発表しました。その発表によりますと一般成人の10%が不眠症で投薬を受けているとのことです。ガイドラインでは薬物療法だけではなく睡眠衛生指導や認知行動療法など非薬物療法を活用しながら減薬・休薬・治療の終了に至るまでの診療の流れが明示されています。

ガイドラインでは“睡眠衛生指導”と堅苦しい表現が使われていますが、快眠のための日常生活の再チェックという意味合いで、日本睡眠改善協議会の睡眠改善インストラクターから教えていただいた快眠のための20ポイントを記してみました。眠りが気になる皆さんはこれを参考にちょっと生活を振り返ってみてください。

  • 毎朝ほぼ決まった時刻に起きる
  • 平日と休日の睡眠時間の差は2時間以内にする
  • 朝食は毎朝しっかり食べる
  • 朝おきたらすぐに太陽の光を浴びる
  • 日中はできるだけ人と会い、体を動かし、いきいきと過ごす
  • 規則正しく3度の食事をとる
  • 昼寝は昼食後から午後3時までの間、30分以内にする
  • 午後3時以降に昼寝やうたた寝をしない
  • 夕方に軽い運動をする
  • 夕食は就床3時間前までにすませる
  • 夕食後カフェインを摂取しない
  • 床に入る1時間前はタバコを吸わない
  • 就寝1〜2時間前に入浴をする
  • 夜は明るすぎる場所にはいかない
  • 寝床でテレビ鑑賞、仕事をしない
  • 眠るためにお酒を飲まない
  • 眠くなってから床につく
  • 睡眠時間にこだわらず、自分に合った睡眠時間を規則的にとる
  • 寝室は静かで暗く、適度な室温・湿度にする
  • 自分にあった寝具を使う

この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」331号(2013年7月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。