正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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乾燥対策のツボ

     - 鍼灸治療

東洋医学では病気の原因となるものを外因、内因、不内外因の3つに分類しています。そのうちのひとつ外界からの環境因子などが原因となるのが外因です。この外因も風邪(ふうじゃ)、暑邪、寒邪、燥邪、湿邪、火邪6つの邪気で構成されています。秋から初冬にかけて私たちは燥邪にさらされることになります。

燥邪がカラダに侵入すると空咳、便秘、髪の毛や皮膚の乾燥などの症状が起こります。秋から初冬にかけて起こりがちな症状ですよね。

乾燥対策のスキンケアやヘアケアはみなさんいろいろ対策をお持ちでしょう。ここでは肌や髪の乾燥に効果のあるツボをご紹介しましょう。その効果のあるツボはお顔にもお体にもありますが今回は手軽にとりくみやすい、腕にあるツボをご紹介します。

曲池(きょくち)

肌の不調によく使うツボです。特に乾燥、くすみに効果があります。

外関(がいかん)

東洋医学の考え方で皮膚の表面は気のひとつである「衛気」によって守られています。このツボは外側にある体の関所とう意味を持ちます。外関を刺激すると衛気の働きを助け特に乾燥から皮膚を守ることができます。

気持ちのよい強さでゆっくり3〜5回押していただくとよいでしょう。

ツボ押しだけですべて解決するわけではなく日常生活、食生活、適度な運動は基本中のキホンですね。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」466号(2024年10月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。