正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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4月とストレス

     - 鍼灸治療

新年度、新学期、新入生、新入社員、新生活。4月はこころはずむ季節ですね。

私たちは環境が変わるとストレスが生じるといわれています。大変なことや、ツライことだけがストレスを生じるのではなく、うれしいこともストレスになります。と以前このコラムにも書かせていただきました。1968年にアメリカの精神科医Thomas Holmes とRichard Raheがストレスを数値化しました。(表参照)1年間に合計点が200点以上になりますと半数のひとが心身になんらかの問題が生じるとしています。

厚生労働省は2015年6月労働安全衛生法の一部を改正し、常時50人以上の従業員のいる事業所に年1回のストレスチェックおよび面接指導が義務付けられました。ひと昔前、ストレスというと甘えているのではないか、根性が足りないのではないか、などの考えかたをする向きもありましたが現在は国家が取り組むべき重要な問題となっています。ストレスの解消にヨガが役立ちますよ、などともうしあげるのはヨガに通われているみなさんには釈迦に説法ですね。

はり・きゅうもストレスに大変効果があります。ストレスに効果のあるツボもたくさんあります。一人ですぐに押せるツボをご案内いたします。

悲しい時やココロが苦しい時に胸がふさがる、胸が痛むなどの表現がありますね。ちょうど胸の真ん中に膻中(だんちゅう)というツボがあります。ちょっとココロがつらいときに気持ち良い強さで押してみたりトントントンとタッピングしてみてください。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」364号(2016年4月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。