正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

ヨガライフスクールインサッポロ 機関紙「未来」ウェブ

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一年の終わりに・・・ ~今年チャレンジできたこと~

     - 鍼灸治療

私は小学校・中学校・高校と体育のできない子でした。授業態度が真面目なのでかろうじて成績は「3」はつけていただいていました。走っても遅い、投げても届かない.跳んでも跳べない、泳げない、そんな学生時代を過ごしていました。

そんな私が25歳でヨガを始め、その後インストラクターになった時、学生時代の友人たちに『何で、あんたが!?』と言われました。そしてまた友人たちに『何で、あんたが!?』と言われてしまうことを今年、始めました。“走る”ことです。

2014~2015年にかけて大きな病気をし、その後もお薬の服用が5年〜10年は続きます。

薬の副作用の一つに“肥満”があります。肥満をせぬようにという病後の注意とは二律背反。そのような時、去年の10月に札幌マラソン10Kコースに友人や鍼灸院のお客様が出場されるということで真駒内の沿道で応援をしました。その時、10Kコースの最後方のランナーは70~80代の男女でした。先頭を風のように走って行った若者たちも素晴らしかったですがゆっくりとマイペースで走られるご高齢の方々は神々しいくらいでした。

ああ・・・きちんと練習をし体調管理をすれば70~80代でも10キロ走れるんだと感銘を受けました。そこから私の“走ること”が始まりました。短い距離からゆっくり走り始め、今年の5月5日、日刊スポーツ豊平川マラソンの3Kにエントリー。10月2日、札幌マラソン5Kにエントリー。百戦錬磨のランナーの方には子供だましみたいな距離でしょうが私にとっては一大事でした。両方とも無事完走することができました。

ここで、“走ることは楽しいですよ”と結べば文章として収まりが良いのでしょうが私にとって走ることは楽しいことではありません。練習の時も何で私はこんなクルシイことしてるんだろと思いながら走っています。けれど、また来年の5月には新緑の中を走っていると思います。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」372号(2016年12月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。