正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

ヨガライフスクールインサッポロ 機関紙「未来」ウェブ

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酉年にちなんで

     - 鍼灸治療

ヨガのアサナの名前はインドの神話や叙事詩の中のエピソードに由来しているものが多数あります。鳥の名前が付いているアサナも幾つかあります。

ガルーダ・アサナ(神鷲のポーズ)

ガルーダはヒンドゥー神話の鳥の王。ヴィシュヌ神はガルーダの強さに敬意をはらい、自分の乗り物になってくれるよう頼んだそうです。日本では迦楼羅天、迦楼羅王といわれ仏教を守護する八部衆です。興福寺の迦楼羅像は国宝ですね。インドネシアでは国章や航空会社の名前に用いられています。

クラウンチャ・アサナ(鷺のポーズ)

スカンダ神とインドラ神が互いの力をめぐって争いとなりカイラス山を周回する競争をしました。勝敗が決まらずカイラス山に判定を求めたところカイラス山はインドラが有利であるといったため、怒ったスカンダはカイラス山に槍を投げカイラス山が削られました。そこが急峻だったためクラウンチャ峠と呼ばれるようになったそうです。

他にマユーラ・アサナ(孔雀のポーズ)のマユーラはスカンダ神の乗り物。カポータ・アサナ(鳩のポーズ)はインドラ神とアグニ神がシビ王を試した時のエピソードが背景にあります。

さて酉年といえば鶏です。クックタ・アサナ(雄鶏のポーズ)がございます。調べてみましたが面白いエピソードは見つけることができませんでしたがSwati Chanchani 著 “YOGA FOR CHILDREN “の中に「鶏は正しい判断力を持ち、大地から大切なものを見つけ出す」と解説されていました。

ちょっと深読みできますね。

今年もみなさんと楽しくYOGAができますように!!


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」373号(2017年1月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。