正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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夏バテ解消 養生法 その1~東洋医学で体質チェック~

     - 鍼灸治療

夏も半ばを過ぎますと疲れが出てきて体調を崩しやすくなりますね。東洋医学の養生法のひとつとして、「気・血・水」のめぐりという考え方があります。気(元気のもととなるエネルギー)・血(血液)・水(リンパ液などの体液)これらが心身に過不足なくめぐっている状態を健康ととらえます。気・血・水は互いに影響し合っておりそれらが不足したり滞ると心身に不調が現れます。みなさんの気・血・水のめぐりをチェックしていただけるようチェック表を作ってみました。一番多くチェックが入ったところが今の体調・体質のタイプとなります。同じ夏バテの症状でも体調・体質により対処の方法が異なります。対処の方法は9月号でご案内したいと思います。まずはどのタイプなのかチェックしてみましょう。

気虚タイプ
□朝が苦手
□疲れやすく、すぐ横になりたくなる
□食欲がなく、胃もたれしやすい
□声が小さく、息切れしやすい
□風邪をひきやすい

気滞タイプ
□胸やのどがつかえた感じがする
□お腹が張る
□ゲップやおならが多い
□動悸や吐き気がある
□焦りや不安感がある

血虚タイプ
□髪、肌、唇が乾燥しやすい
□手足がつりやすい
□めまいや貧血になりやすい
□集中力がない
□寝つきが悪く、よく眠れない

瘀血タイプ
□クマやクスミ、シミが目立つ
□アザができやすく、治りにくい
□唇、歯茎の色が暗紫色
□肩がこったり、手足が冷えやすい
□便秘気味

水毒タイプ
□むくみやすく、体が重い
□大汗をかく
□のどが渇きやすい
□鼻水、たん、唾が多い
□胃腸からチャプチャプ音がすることがある


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」392号(2018年8月6日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。