正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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ナツメ茶

     - 鍼灸治療

鍼灸院のお客さまから乾燥ナツメをいただきました。

はて?どうして食べたらよいものかとネット検索いたしました。

今の時代はネット上にありとあらゆる情報が載っています。

乾燥したナツメは漢方の世界では大棗(たいそう)といわれ、甘味を持つことから苦味の強い漢方薬と組み合わせ、漢方処方に多く使われています。みなさんよくご存知の葛根湯にも配合されています。

大棗の効能を調べていますと

◎体を温め冷えを改善する
◎鎮痛・鎮静効果
◎貧血を予防する
◎むくみを改善する
◎便秘や下痢を改善する

などの効果があることがわかりました。さて、それではどう食しましょうか?

そのまま食べるのもよいそうですがそれでは芸がありません。

大きく刻んでシナモンステイック、生姜で50分煎じてナツメ茶にいたしました。お砂糖は入れていませんのにほんのりと甘く大変美味しい。

煎じている間、家の中は日本ではないどこか異国のようなスパイシーな香りに包まれていました。中国では『一日三棗 終生不顕老』(1日3個のナツメを食べれば老いない)といわれあの絶世の美女、楊貴妃も好んで食べたそうです。

楊貴妃の足元にも及びませんがこれでちょっぴりですが“老い”を遠ざけることができたかなとニンマリしております。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」398号(2019年2月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。