正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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暑熱順化

     - 鍼灸治療

近年、「暑熱順化」という言葉を耳にするようになりました。

暑熱順化とはカラダが暑さに慣れることです。一般家庭にクーラーが必要とされていなかった十数年前と違い北海道も暑い日が続くようになりました。カラダが暑さに慣れていないと熱中症になる危険が高まります。日本気象協会では熱中症ゼロへ向けて「暑熱順化前線」というものを発表しています。

今年、札幌は5月下旬に前線が近づくそうです。ですから暑さに備えてカラダの準備をしておきませんか?

暑熱順化は、特別なことをしなくとも自然に進むこともあります。日常生活に少し意識持っていただくことでより順化 が進むと思います。さて、それではどのようなことを心がけるとよいのでしょう。日本気象協会は暑くなる前にカラダを暑さに慣れさせ熱中症になりにくいカラダ作りの目安として以下のことを提案しています。

  • ウォーキングやジョギング 15分~30分週5回
  • サイクリング 30分週3回
  • 適度な運動(筋トレ、ストレッチなど)30分週5回
  • 湯船に入る 2日に1回

これらのことのほかに聞き慣れていることではありますがノドの渇きを感じなくとも水分をこまめにとりましょう。私はヨガのレッスンを担当しています。75分のレッスンの間に最低2回は水分補給をしてくださるようにお声かけしています。お声かけしなくともご自分のタイミングで水分を補給されるのはもちろんのことです。

札幌はまもなくYOSAKOIソーラン祭りそして北海道神宮例大祭。いよいよ夏ですね。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」474号(2025年6月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。