正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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陰と陽について

     - 鍼灸治療

私が小・中学校で地理を学習したころは島根県、鳥取県あたりを山陰地方と習いました。最近、ご当地では山陰の「陰」という文字のイメージが良くないということで「北陽地方」、「北中国地方」と呼んではどうかという動きがあるようです。

陰と陽。

陰…陰気・陰険・陰鬱
陽…陽気・陽光・太陽

熟語を思い浮かべてもたしかに明るいイメージと暗いイメージに分かれますね。陰より陽のほうがいいような気がしてきますね。はたして、陰より陽のほうが良いのでしょうか?

陰と陽の考え方(陰陽論)の起源は古代の中国の詩経や易経にあります。

まだ形もなく混沌とした広がりしかない宇宙から気が生じ、さらに気が分化し陽の気と陰の気になり陽気は上昇し天となり陰気は下って地となり、二気から四季が生じ万物が生じたとされています。

その考え方は東洋医学にも反映されています。陰と陽はどちらかが良くてどちらかがわるいのではなくバランスが取れていることが大事なのです。治療院に来られる方と体の状態や日常の養生のお話をするときに陰陽のバランスのことをお話することがありますが、やはり陰は良くないと思っている方が多いです。陽の概念は能動的・積極的・動的。陰の概念は受動的・消極的。静的。いつも元気で賑やかで動き回っている人と三六五日二十四時間一緒にいたら疲れるでしょう?とお話しますとなるほどと言って下さいます。

九月二十二日、二十三日のシャンドゥ先生のヨガワークショップの中でシャンドゥ先生が身体におけるYin(陰)とYang(陽)のエネルギーの流れをお話していました。陰陽論がインド伝承医学のアーユルヴェーダにもあるのかどうかは不勉強にして存じておりませんが、「陰」・「陽」とい語感からの誤解がありませんようにと老婆心ながら少し書かせていただきました。

物事を陰陽に分けたもの

地 月 夜 寒 下 女 腹 天 日 昼 熱 上 男 背中

 


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」262号(2007年10月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。