正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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冬の養生

     - 鍼灸治療

「養生」とは生命を養うことです。養生は特別なことではなく日常生活の中でできる小さな工夫です。カラダが本来持っている自然治癒力がととのい健やかな状態になることです。

冬は「寒い」「つめたい」「暗い」「静か」「重い」などのキーワードが示すように陰陽でいうと陰の要素が強い季節です。このような冬の特性を知り、冬に適した養生で冬に起こりやすい心身の不調に対処しましょう。

冬の養生の4つのポイント

早寝遅起き

東洋医学の古典黄帝内経には「この季節には早く眠り、日の出にあわせてややゆっくりと起き・・」と書かれています。

黒い食べ物を積極的に食べる

冬は「腎」の働きが落ちる傾向があります。その「腎」の働きを助けるのが黒豆、黒米、黒胡麻、キクラゲ、海藻などの黒い食材です。

セルフケアで温活

このごろは、おへそを出すファッションがまた流行っているようです。寒くなってきましたのにセーターも丈が短くおへそが見えています。お腹と足首は冷やさないのが原則です。そして入浴はシャワーだけですませず湯船にしっかりつかりましょう。もう少しケアをしたいなと思いましたら三陰交へのお灸がオススメです。

冬におすすめココロのケア

太陽の光を浴びることで精神を安定させるセロトニンの分泌が盛んになります。セロトニンが少ないと疲労、イライラ、不眠などの症状が起きやすくなります。

ずいぶんと寒くなりました。
インフルエンザ、風邪、コロナに注意しながらお過ごし下さいませ。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」479号(2025年11月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。