正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

ヨガライフスクールインサッポロ 機関紙「未来」ウェブ

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緊急事態宣言解除後に・・・

緊急事態宣言が解除され、少しずつですが人の行き来が増えてきています。
感染の恐れは確かに増えるでしょうが、コロナウイルスに関する知識を使って、
生活を元に戻す、あるいは新しく作られたものができるのだろうと感じています。
私たちは「不要不急」という言葉に戸惑いながら、まあ、最低限の衣食住以外のことだろうと、
多くの人が納得したのではないかと思います。
たぶん、「不要不急」という言葉が使われるのは、危機的状況ではありますが、
少し日常性が許される場面で、自分で判断が迫られる場面といえるでしょう。
なので、その判断が周りと少し異なると、「自粛警察」みたいな組織がうごめいたのではないかと思います。

私たちは最初に趣味や嗜好、娯楽にレジャーを切り捨てました。
旅行や飲み会などはその典型と思います。スポーツや芸術、学ぶことも制限の対象となりました。
文化的な生活のできない状況は、想像以上に堪えました。
その状況から抜け出したい思いが、この状況で許される活動を探し出し、作り出しました。
オンライン飲み会などはその例と思います。
自宅に居ながらスマホやパソコンのアプリを使って画面モニター越しに、友人たちとお酒を飲むことです。
モニター越しに顔を合わせて飲むとは、何ぞや?と思いつつ、参加すると、
その人のおうちの様子を垣間見ることができたりして、意外と楽しい。眠くなったら、消えてもそれでよし。
人とのつながり方が、交流の仕方がひとつ増えたのだと感じました。
私はといえば、貯めこんでいた昨年のラグビーワールドカップの録画を何度も見返し、
涙し、どこで何が起こったかを解説できるほどになりました。
さすがにライブで見たいと思い始めたころ。もう少しで始まると、心が軽くなります。

人間は、毎日の作業(仕事、遊び、日常生活活動)で、
心身の豊かさが変わることを改めて認識。少しずつ、元に戻ると良いですね。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」414号(2020年6月5日発行)に掲載された記事です。

著者
村田 和香
北海道大学 大学院保健科学研究院 生活機能学分野 教授
保健学博士

略歴
札幌市内の老人病院に作業療法士として勤務。その時に、病気や障害を抱えた高齢者の強さと逞しさを実感。以後、人生のまとめの時である老年期を研究対象とし、作業療法の臨床実践、教育・研究のテーマとしている。