若く見られる人は健康で長生きする?
「実際の年齢より老けて見られる」とか、「とても○○歳には見えない若さだ」とか、私たちは見た目が気になります。確かに、お肌のつややかさやハリ感、シュッとした姿勢や軽やかな動きなどは、若々しく見えます。背中を丸めて、とぼとぼ歩くと、しわもたるみも増えてきて、老けて見えます。これらは臓器の若さを示すものでありますので、身体の健康は見た目に影響しているといって良いでしょう。
最近の研究では、臓器一つひとつに、実年齢とは違う「年齢」があることがわかっています。この年齢が大切で、臓器が実年齢より若いことが、長生きにつながっているそうです。臓器の年齢を推定する方法もあり、老化している臓器の数が増えると、死亡リスクが高まることがわかっています。
そのため、日々の生活が、ライフスタイルが臓器の年齢に密接に関連するため、生活の見直しは、病気を未然に防ぎ、健康を作り出すことにつながるようです。生活の見直しは、長寿につながるのです。特に、以下の関連が示されています。喫煙習慣、過度な飲酒、不眠、運動の習慣がない、青魚を食べていない、鶏肉を食べていないことです。
喫煙は多くの臓器の老化を加速させます。過度な飲酒も老化を促進する要因でした。睡眠不足や不眠は老化につながっているようです。さらに、適度な運動、時に息が上がるような運動をすることは、臓器を活性化してくれます。イワシやサバなどの青魚の脂は大切ですし、鶏肉も効果が示されています。
いつも同じようなことを言っていますが、良く寝て、運動して、身体によいものを食べること、これが一番です。ライフスタイルを整えることが臓器の若返りを左右することになるのです。
そして、どの臓器を大切にするとよいかも答えが出ています。どの臓器の年齢が長寿に最も影響するかというと、脳と免疫系等です。脳は全身をコントロールする働きを持ち、免疫機能は病気から守る働きをしています。この2つを大事にすることが、健康になるためには必要なようです。
この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」476号(2025年8月5日発行)に掲載された記事です。
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