体調管理 冬のポイント
風邪やインフルエンザについて気になる時期です。
食事は予防効果が期待できますし、体調管理にもつながります。
ビタミンAは、体内で免疫機能に関与している栄養素です。
皮膚や粘膜の保護、健康を維持する働きがあるので、
のどを守り、ウイルスや菌の予防に効果があります。
多く含まれているのは、牛乳やチーズなど乳製品、
ニンジン、ホウレンソウ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜です。
脂溶性なので、油で炒め、ドレッシングを活用し、
肉や魚と一緒に食べることで効率的吸収が期待できます。
ビタミンDは、骨を丈夫にし、免疫機能を高める働きを持つので予防効果が期待されます。
サケ、イワシ、サバなどの魚類、キクラゲ、干し椎茸などのキノコ類に多く含まれます。
缶詰でもよいので、手軽にとれます。
また、キクラゲや干し椎茸を料理に加えるのも良いでしょう。
ビタミンDは紫外線を浴びることで、皮膚で作られます。
日焼け止めクリームなどUVカットで、ビタミンD不足の状態になりがちです。
また、冬は日照時間も少ないので食べ物からの摂取が大切です。
ビタミンCは、コラーゲンの生成、抗酸化作用、栄養素の吸収などの働きから、
免疫力を高め、風邪予防の効果が期待されます。
ただし、多く摂取しても尿から排出されますので、こまめな摂取が必要です。
ビタミンCというと、果物を連想しますが、野菜に多く含まれています。
熱に弱く、水溶性のため、生でとるのが良いです。
けれどジュースは、糖の摂取が増えてしまいます。野菜からの摂取が理想的です。
免疫力を高めるためには、体力が大切です。肉や魚をはじめとする動物性タンパク質が大切です。
大豆などの植物性タンパク質は、脂質が少なく、食欲がないときにも摂取しやすいタンパク源です。
しっかり噛んで食べると、胃腸の負担を減らします。また、噛むことは副交感神経を刺激します。
そうすると、リンパ球が増え、免疫力の強化も期待できます。
この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」408号(2019年12月5日発行)に掲載された記事です。
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