正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

ヨガライフスクールインサッポロ 機関紙「未来」ウェブ

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新年度に向けて

コロナウイルスの状況下、すべてがその対策となるのは当然で、仕方のないこと。
多くの人の命が守られるとともに、とにかく早い収束を願っています。
どんな状況でも、新年度はやってきます。卒業式や入学式、入社式が中止になっても、
それでもぼーっとしてはいられない。前に進まなければなりません。
新年度を迎えるにあたって、立場も状況もいろいろです。
就職した人、職場を変えた人、職場も仕事の内容も変わらないという人も、
新鮮な気持ちでスタートを切る機会です。
こんな時だからこそ、4月いっぱい時間をかけても、今年度の目標を立ててみませんか。

まずは自分にとっての理想的な働き方を考えてみましょう。
「テレワーク??」と思っていた人も、意外と集中できると感じたかもしれません。
これまで当たり前のやり方を見直す機会になった人もいるでしょう。
どんな働き方が理想なのか、改めて考えてみることで、仕事の目標や課題が見えてくるかもしれません。
初心に戻って仕事について考えてみると、新鮮な気持ちを思い出すかもしれません。
「仕事だから」「働かなくてはならないから」と思ってきた人は、
今一度自分の将来を考えてみることも必要かもしれません。
そのためには、自分の仕事をするうえで、何を大切にしたいのか、考えることが役に立ちます。
これまでの経験をもとに、「自分らしく働くためにどうありたいか」、これを言葉にしておくことです。

たとえば、「丁寧な仕事をする」、「結果をわかりやすく示す」、「チームワークを大切にする」、
「後継者を作る」など、自分自身が気を付けることや周りの人と協調などでもよいです。
そして、理想に近づくために、見えるものを整えていくことも効果的です。
身だしなみを整えると、やる気を応援してくれます。きりっとした服装は、シャキッとやる気にしてくれます。
靴やバッグも汚れのないように、ピカピカにしておくと良いでしょう。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」412号(2020年4月6日発行)に掲載された記事です。

著者
村田 和香
群馬パース大学保健科学部
北海道大学名誉教授
保健学博士

略歴
札幌市内の老人病院に作業療法士として勤務。その時に、病気や障害を抱えた高齢者の強さと逞しさを実感。以後、人生のまとめの時である老年期を研究対象とし、作業療法の臨床実践、教育・研究のテーマとしている。