正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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お顔、コワくなっていませんか?

     - 鍼灸治療

マスクをする生活がすっかり日常化しましたね。
鍼灸院のお客様とお話ししていると、
「マスク生活で顔が強張っている」「マスクを外した自分の顔がコワい」
「なんだか顔が老けた・・」というお声を聞くことが多くなりました。
人と会う機会を減らし、会話も控えなければならない今、
一日中表情をあまり動かさない方も多いのではないでしょうか。
表情を動かす機会が減ると顔の筋肉は衰えてたるみます。
お顔には約30種類の表情筋といわれる筋肉があります。
この表情筋が柔軟に動くことで多彩な感情を表現することができます。
また、動かすことにより筋肉が適度に鍛えられ、皮膚を内側から支えハリのある顔がキープされます。
この表情筋は動かさないとあっという間に衰え、コリ固まります。
筋肉が衰え、コリ固まると血液やリンパの循環が悪くなり、むくみやすくなります。
すると本来のお顔より大きくなります。筋肉の衰えにより皮膚を下支えできずにたるみがおこります。

鍼灸治療には近年「美容鍼灸」というトレンドがありますが、単なる流行ではありません。
鍼灸治療が本来持っている血流の改善が美容的効果をも引き出しているのです。
お顔にはたくさんのツボがあります。そのツボは表情筋の要所要所に対応しています。
ここではお顔の血流アップやコリを改善するいくつかのツボをご紹介したいと思います。

顔のツボ

▼大頬骨筋のケア
下関(げかん)   
口を開けると凹んで閉じると張り出すところ。
お顔全体の血流をアップ。顎関節症の治療にも使います。
▼小頬骨筋のケア
顴髎(けんりょう)
頬骨のいちばんとがったところの骨の内側。
▼口輪筋のケア
地倉(ちそう)   
口角の外側、ほうれい線ができるところ。
▼皺眉筋(しゅうびきん)のケア
攢竹(さんちく)  
眉毛の内端。 目の疲れに効果があります。

ご紹介したツボは1日1~2回ご自分の指で、気持ちの良い強さで3~5秒で押します。
お顔は筋肉が薄いところですので強く押しすぎないようにしましょう。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」425号(2021年5月6日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。