正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

ヨガライフスクールインサッポロ 機関紙「未来」ウェブ

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うれしいお知らせが・・・

     - 鍼灸治療

二月上旬、とてもうれしいお知らせをいただきました。

妊娠に向けてすこしでも役に立てばということで、はり・きゅう治療を受けてくださっていたAさんが懐妊されたとのこと。Aさんは結婚五年。そろそろ赤ちゃんをと思っていましたが妊娠しにくいようだったので婦人科を受診したところ卵子の成熟度が低いようであるということでホルモン剤を服用し経過を観察していました。また体に良いことを、とも思い一年半ほど前からヨガを始めF&Eも一日五〇㏄飲用されていました。さらに、インターネットなどの情報検索ではり・きゅうも女性の体内環境を整えるということを知り二〇〇七年四月から月一回のペースで来院して下さっていました。

妊娠しにくい方の共通の症状として〝冷え〟があります。二〇〇七年九月にいらしたとき、いつもはひんやりしていたお腹がほんわりとあたたかく「今日はあたたかいですね」と申し上げたのを覚えています。Aさんも心の中で「お腹が暖かいと初めて言われた・・・・」と思ったそうです。そしてその後十一月頃に妊娠を確認されたそうです。

「未来」二月号で、はり・きゅう治療は生命力をアップしますと書かせていただきました。妊娠へ向けての治療も基本は生命力アップです。そして冷えの改善とストレスの緩和です。現代はストレスという言葉が一般化し過ぎていて、たいしたことのないような印象を持たれるかたも多いようです。しかし結婚で生活環境が変わり、さらに仕事も継続している女性のストレス度はかなり高いと思われます。ストレスが体に及ぼしているものはご本人のご自覚以上のものがあると思います。そして来院した方にいつもお願いするのは日本人に適した食生活を心がけていただくことと、できるだけ規則正しい生活をしていただくことです。

はり・きゅう治療は薬物を使いませんので妊娠中も授乳期も安心して受けられます。安産へ向けての体の準備を整えるお手伝いも可能です。初夏の予定日に向けてAさんの快適マタニテイライフのお手伝いをさせていただけるのもうれしいことでございます。 

※Aさんは遠方にお住まいですので月一回の通院でした。頻繁に来院できないのでツボの位置をマーキングし自宅でもお灸をしていただきました。

※記事の内容につきましてはAさんのご了解をいただいております。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」267号(2008年3月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。