正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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コロナ頭痛

     - 鍼灸治療

マスク生活も約3年になろうとしています。

コロナ禍の当初はマスクが不足しておりました。手作りしたりしましたね。今では不織布のマスクが適正な価格で充分行き渡っています。

長時間、長期間マスクを装着していることによるトラブルはいくつかありますが、マスクを装着し続けることによりおこる頭痛について解消法などをお知らせしたいと思います。

長い時間マスクを装着し続けることでカラダには熱がこもりやすくなります。またマスクの下では湿度があるためノドの乾きが感じにくくなり軽い脱水症状が起こり頭痛が起きます。マスクをしていると自分の吐いた息をまた吸うことになってしまうので二酸化炭素を多く含んだ空気がまた肺に戻ります。巡りめぐって脳が二酸化炭素過多になり頭痛が起きます。このようなときにはマスクを外してもよい場所でゆっくりし呼吸されるとよいでしょう。またこれから気温も上がってきますのでノドの乾きを感じなくともこまめに水分をとりましよう。

マスクを装着しているときはひもを耳にかけますので耳や側頭部の筋肉が緊張し続けています。その結果、血のめぐりが悪くなり頭痛を起こします。このようなときは耳の周りや側頭部をやさしくマッサージするとよいですね。耳の後ろにやや飛び出た骨があります。そのすぐ後ろには完骨というツボがあります。首を右・左に回転させたとき耳の後ろあたりから鎖骨に胸鎖乳突筋が浮き出ます。その筋肉の真ん中あたりで筋肉の少し後ろに天窓というツボがあります。これらを心地よい強さで刺激してあげるのもよいかと思います。天窓は繊細な場所にあるのであまり強く押さないようにしましょう。

コロナのまん延防止措置が終了しておりますがマスクとの付き合いはまだまだ続くようです。マスクをはずせる日までいろいろ工夫しながら快適に過ごしましょう。

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この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」437号(2022年5月6日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。