正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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上手に年齢を重ねる東洋医学の知恵 其の壱

     - 鍼灸治療

東洋医学の教科書ともいえる文献『黄帝内経(こうていだいけい)』(BC450〜221頃)には、「女性は7の倍数」「男性は8の倍数」の年齢の時に節目を迎え、体に変化が訪れるという記述があります。これに基づくと、人の一生のライフサイクルを下記のような表で表すことができます。「節目年齢」で、自分の体の変化が早まっていたりしないか確認してみましょう。

『黄帝内経』では女性は49歳、男性は64歳までの記述しかありません。当時の平均寿命を考えますとこれ以上長生きする人は少なかったようです。

日本でも昭和22年は男50・06歳 女53・96歳、男女ともに60歳を超えるのは昭和26年になってからです。

先日厚生労働省から発表された2013年の平均寿命では男80・21歳女86・61歳と男女ともに過去最高となりました。

60代以降のカラダと上手に付き合っていく東洋医学のポイントを次号でご案内させていただきたいと思います。

節目年齢表

女性の節目年齢は7年周期
7歳 歯が生え変わり、髪が長くなる
14歳 月経が始まって子が産めるようになる
21歳 女性の体が出来上がる
28歳 女性として体が最も充実する
35歳 容姿の衰えが見え始める
42歳 顔がやつれ白髪が目立ち始める
49歳 肉体が衰え始め閉経を迎える
男性の節目年齢は8年周期
8歳 歯が生え変わり、髪が長くなる
16歳 精通を迎え子をつくることができるようになる
24歳 男性の体が出来上がる
32歳 男性として体が最も充実する
40歳 体力や毛髪の成長にかげりが見え始める
48歳 肉体的に衰えが始まり白髪が目立つ
56歳 生殖能力が弱まり、体全体の老化が見え始める
64歳 五臓六腑を始め身体的に衰え、歯や髪が抜ける

この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」345号(2014年9月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。