正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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こうのとりヨガのこと ~その2~

     - 鍼灸治療

今回は女性の生理周期における骨盤の状態やカラダやココロの様子とそれぞれの時期におすすめのヨガについてすこし書かせていただきたいと思います。

女性は生涯を通してホルモンの影響を受けています。生理が始まってから次の生理が来るまでの約1ヶ月の間にもエストロゲンとプロゲステロンの影響をうけながら過ごしています。

当ヨガスクールに通っている皆さんはインストラクターから、生理中はこのアサナは避けましょうとアドバイスを受けることがあると思います。赤ちゃんを希望する方は1ヶ月の生理周期の中で月経期以外にも気をつけていただきたいことがありますのでそれぞれの時期に適したアサナをご紹介したいと思います。

まず、女性の生理周期は 月経期・卵胞期・排卵期・黄体期に分けることができます。(下図参照)その時々でエストロゲンとプロゲステロンの分泌の量が違いますし、骨盤の広がり具合や締まり具合も変化しています。

月経期は日常的にもリラックスして好きなこと心地よいことを優先してすごしたいものです。生理の一番重い日はヨガもお休みするほうがよいでしょう。重い日が過ぎましたらスプタバッタコーナアサナ、ウパヴィシュタコーナアサナなどがおすすめです。

卵胞期は月経期に広がっていた骨盤が締まってきます。代謝も良くなり運動能力や持続力が高まります。どのアサナもおすすめです。骨盤が一番引き締まりエストロゲンがピークになったとき排卵が起こりますので排卵に近づきましたら骨盤をゆるめるアサナはお休みし骨盤を締めるアサナをしましょう。

そして排卵後の黄体期ですが、赤ちゃんを希望されている方は妊娠の可能性がありますのでゆったりしたヨガがおすすめです。骨盤内の血流がアップすることも大事ですので股関節周囲をよく動かし股関節周囲や骨盤内を通っていく動脈、静脈の血流を良くしましょう。エーカパーダ・ラージャ・カポータアサナ、スプタヴィーラアサナなどを取り入れて下さい。

こうのとりYOGAのクラスでは生理周期に適したアサナのアドバイス、それぞれの方に適したプロップスの使い方のアドバイスをさせていただいています。ご関心のある方はクラスに参加してみてください。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」356号(2015年8月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。