正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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三陰交 その一 婦人科系のお悩みに効果大

     - 鍼灸治療

以前にこのコラムで、東洋医学では気・血・水(き・けつ・すい)が順調に働いてくれることが健康の要素であると書かせていただきました。

女性のライフサイクルのなかで「血」とのかかわりは男性よりもずっと深いものがあります。この「血」の調整に関与する三つの陰の経絡が交わっているところが「三陰交」です。三つの経絡とは脾経、肝経,腎経でそれぞれ次のような働きをします。

  • 脾経:食べ物から「血」をつくりだす。
  • 肝経:「血」を貯蔵する
  • 腎経:生命力の基礎。生殖に関与。

「三陰交」の具体的な効能としましては生理痛、生理不順、不妊症、更年期障害、安産、逆子、貧血、冷え性、むくみe・tc・と女性には欠くことのできない名穴なのです。効能がたくさんありますので、安産、逆子、不妊につきましては次号でご紹介いたします。

  • 生理痛:痛いときはもちろんですが、排卵後から毎日お灸をしますと予防することができます。
  • 生理不順:毎日お灸でケアしてください。

たいていの場合、生理痛、生理不順、冷え、むくみが複合的に組み合わされております。また、その方の体力、年齢などを考慮したほうがよろしいので月に1度程度は来院して頂いてその方に適した総合的な全身調整治療とツボの位置の確認、お灸のやり方など日常のケアのアドバイスをさせて頂きたいと思います。

気になる方はぜひご相談においで下さいませ。

【三陰交】
内くるぶしの頂点から指4本上、骨と筋肉の境目。人によってはくぼんでいたり圧痛のある場合があります。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」250号(2006年10月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。