正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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逆子ちゃんの鍼治療

     - 鍼灸治療

私は毎月、月末の水曜日はマタニテイヨガクラスで、
東洋医学をベースにマタニテイライフを快適に過ごすための
ツボの話やアドバイスをさせていただいています。
2008年11月の最終水曜日、いつものように3Fのフロアに行きますと
長くヨガ教室に通って下さっているAさんがお嬢さんと一緒に見えていました。
「まあ、赤ちゃん!おめでとうございます」とご挨拶しましたら
逆子なのでヨガで改善できれば・・・とのことでした。

その後のお嬢さんの努力はすばらしいものでした。
助産師の江尻先生のご指導、上山先生のご指導のもと週1~2回のヨガ、ときには1日に2レッスン。
体重を少し減らした方がよいという上山先生のご判断で夕食はF・E酵素100㏄に変えました。
同時に鍼灸院の方で逆子の灸治療も受けて下さいました。
鍼灸院にいらしたときは三六週に入るところでした。
逆子の灸治療の成功率が高いのは三四週前後ですので
100%ではございませんとご了解のうえ治療を開始致しました。

初回の12月3日は至陰(足の小指の爪の際)と
三陰交(内くるぶしから指四本上の脛骨の際)のツボに熱さがほんのり伝わるお灸をしました。
そして自宅で毎日それらのツボにご自分でもお灸をしていただきました。
2回目、12月10日に来院されたときにはお灸にも慣れられたので
三陰交への灸頭針を取り入れたところその夜にもどったようだと本人はおっしゃって下さいました。
しかし身体というのは総合的なものですので、
長く妊婦ヨガのご指導にあたっていらっしゃる両先生のご指導力、
F・E酵素の飲用による体質の改善がベースにあると思います。
逆子が戻った後もヨガとF・E酵素はずっと続けられ、
1月14日3260gの女の子を無事出産されました。
産後の肥立ちも良く、おっぱいもたくさん出て
赤ちゃんも元気ですとのご連絡をいただきました。
実はお母様のAさんとは三十数年前(すごい昔です・・・)一緒に勤務していたご縁があり、
私のうれしさもひとしおでございます。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」278号(2009年2月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。