正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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夏の養生

     - 鍼灸治療

私たちのカラダは季節に応じて変化しております。春から夏にかけて毛穴が開き、汗を出しやすいようにして夏の暑さに対応していきます。汗をかくことで陽気を体外に発散させ同時に暑熱が体内に蓄積されないよう自然に適合しています。東洋医学の考え方では汗をかくときカラダから汗とともに〝気〟も出ていくと考えています。汗をかくことは体内の熱を冷ます大切な生理機能ですが汗をかきすぎるとカラダの水分だけでなく〝気〟も消耗します〝気〟が消耗すると疲れやすくなったり胃腸の働きが弱ったりしてしまいます。つまり〝元気〟がなくなるというとわかりやすいかもしれません。〝気〟を補う養生のしかたですが眠れる環境を整えたり、季節にあった食事を摂るなどです。それにカラダにあるツボを使った養生も加えてみると良いですね。

消化器系疲れを感じるかた

  • 中脘
  • 足三里

水分代謝がうまくいかずむくみが気になるかた

  • 陰陵泉

疲れ・だるさなどが取れないかた

  • 湧泉
  • 足三里

涌泉、足三里は少し強めに押しますがその他のツボはやさしく2~3回、息を吐きながらゆっくり押しましょう。

そして、はり・きゅうの全身調整治療はカラダの疲れもココロの疲れも解消できますよ。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」476号(2025年8月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。