正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

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未病

     - 鍼灸治療

最近、TVのCMなどで「未病」という言葉を耳にすることが多くなりました。
東洋医学をよりどころに鍼灸治療をしている者には
東洋医学の考え方を患者さんに説明がしやすいことでなによりと思っています。
二千年前に書かれた中国の医書、「黄帝内径」のなかに
「聖人は未だ病にならざるを治す」書かれています。
聖人は病気に向かいつつある人を病気にならないうちに治してしまうという意味かと思います。
では、聖人でない私たちはどうしたらよいのでしょうか?

そもそも「未病」の状態とはどういう状態でしょうか?
○疲れやすい
○体がだるい
○体が冷える
○よく眠れない
○食欲がない
○胃腸の調子が悪い
○よくめまいをおこす
○肩こりがひどい

これらの症状がいくつかあるようでしたら未病の始まりかもしれません。
未病に気が付いたら早めにケアすることが大事です。
「未病を治す」を予防医学と考えていただければ
対応できることはたくさんありますね。
ヨガ教室に通っていること自体がもうすでにひとつの対策ですし、
食生活の改善、断食もとても重要な未病対策だと思います。
鍼灸治療も未病対策は得意の分野です。
鍼灸治療は腰痛・肩こりを代表とする筋肉や関節の症状だけに対応すると思われがちですが
上記のような症状に総合的に対応することが可能です。
当教室では三月・四月は断食月間でもあります。
カラダの中をお掃除して「未だ病にならざる」カラダをめざして下さい。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」279号(2009年3月5日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。