正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

ヨガライフスクールインサッポロ 機関紙「未来」ウェブ

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瞑想会

     - 鍼灸治療

ヨガに関心を持ちはじめますといろいろなことを知りたくて本などを読み漁ります。
するとヨガの究極の目的はサマーディ(三昧)にあり、
その過程に瞑想もあるということを知ります。
ヨガの指導員をしていた頃は当協会主催の合宿やワークショップの中で瞑想を学ぶ機会があり、
また自ら求めて瞑想を指導してくださる先生についたこともあります。

しかし、いつもぶつかる壁は座っている時の足の痛み、つぎつぎと頭に浮かんでくる事々でした。
足の痛みについては体ができていないと一蹴され、
妄想については、とらわれないようにしなさいと指導されましたが、
ずーっととらわれっぱなしでした。
そんな私には今回ご指導を受けたヴィパッサナー瞑想は驚きでした。
足の痛みも妄想も否定されることはなく当然起こるべきこととして
その対策が体とアタマの中に起こっていることの「実況中継」をすることでした。
このように「実況中継」などと書きますと
真剣味がないような印象を持たれる方がいるかもしれませんが、
実際にやってみますとなるほどと思われますよ。

スマナサーラ長老様のことも知らず、全く予備知識もないままに参加しましたが、
アタマの中にピカッと電気がついた瞑想会でした。
今回の企画のキーパースンとなられた石飛道子先生の「ブッダ論理学五つの難問」(講談社選書メチエ)を
わからないながらも読ませていただいていたこともスマナサーラ長老様の講義の理解の助けになっています。
あらためてこのような機会を作ってくださった石飛道子先生に感謝いたします。
そして、再びこのような機会のありますことを願っております。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」280号(2009年4月6日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。