正しい食と適宜の運動、そして明るい心こそが真の健康を築きあげます。ここでは、機関紙「未来」に掲載されたコラムを発信してまいります。

ヨガライフスクールインサッポロ 機関紙「未来」ウェブ

*

つわり

     - 鍼灸治療

独身の頃から存じ上げているヨガ仲間のOさんが、
つわりがつらいです・・・と来院されました。
第二子の妊娠です。おめでとうございます!
妊娠・出産は、女性の人生のなかでカラダもホルモン状態も
ドラマティックに変化する出来事なので、戸惑うことも多いですね。
同じひとでも、一度目のときと二度目のときでは体調その他が異なることもあります。

最近では、インターネットで検索しますと妊娠・出産についての情報がたくさん掲載されています。
東洋医学関連の情報もたくさんあり、当教室の安産クラスに通っている方とお話しますと、
つわりには○○のツボ、安産には○○のツボ、逆子には○○のツボが効くということをご存じの方が多いです。
ただ、ご存知だということと実際に活用しているかとなりますと、
なかなか実際におやりになっているという方はほとんどいらっしゃいません。
お灸の種類も多様化しまして、ワンタッチで大変使いやすいものがたくさん出ています。
しかし、火を使うものですので注意しなければならないことがあります。

また、鍼灸治療は本来オーダーメードの治療ですので、その方の体質に見合ったツボの選び方、
お灸の熱さの調整をしますので、お灸でセルフケアをしようかしらと思われるときは
是非一度は鍼灸院でアドバイスを受けていただきたいと思います。
つわりに限らず妊娠中の体調不良の時、はり・きゅう治療は
副作用の心配のない体の自然治癒力に働きかける治療です。
お薬を服用したくないとお考えの方の選択肢の中に入れておいて下されば幸いです。

☆つわりに効くツボ☆
内関…手首の内側の横じわの中心から親指二本上のところ

手のツボ_内関

 

 

 

 

 

足三里…膝のお皿の下の少し外側の突起した骨から親指三本下のくぼみのところ

足三里

 

 

 

 

※痛いほど押さず、気持ちの良い程度の力で押して下さい。


この記事はヨガライフスクールインサッポロ機関紙 「未来」281号(2009年5月7日発行)に掲載された記事です。

著者
工藤由美子
F&E鍼灸院 院長

●鍼灸師
●不妊カウンセラー
●介護予防運動指導員
●ヨガライフ協会認定インストラクター
●アロマテラピーアドバイザー
●メディカルハーブコーデネーター

著者メッセージ
ヨガインストラクターを長く続けさせていただくうちに、身体の故障や不調にマンツーマンでアプローチできる方法を学びたいと思い、鍼灸師の資格を取得しました。体のしくみや病気の勉強をしていくうちに当ヨガ協会の教え「食・心・動」の大切さをあらためて実感しました。四季を感じ、無理をせず、無駄をせず、心たのしくヨガをしていきたいと思います。